「かみいち町民のネタ帳」
vol.2

平和と安心の立役者 〜上市川沿岸土地改良区円筒分水場〜 (P14)


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上市町の農業を語る上で重要なものでありながら、

昨今その存在を知らない人も多い「円筒分水場」

これはぜひ、農業に携わる方には見て知っていただきたいものです。

我々ネタ帳編集部もこの事実を知るまでは考えることすらなかったものが見えてきました。

 

普段ほとんど考えることもありませんでしたが、毎年田園に入る大量の水。

この水はどこからやってきているのでしょう?

当たり前のように毎年流れてきていますが、この光景ができるまでは、

先人達の多くの努力と熱意が隠されていたのです。

その昔から上市町は、豪雨時には水害、夏期には深刻な水不足と

農業用水の安定供給が非常に難しく 水争いが絶えない地域でした。

江戸時代中期にも水争いはあり、自分の地区に水を引きたい時は、

他の地区の監視のもと 決められた時間しか注水できなかったほど水管理には厳しいものがありました。

そして水争いをなくすべく、昭和26年〜昭和34年にかけておこなわれた上市川沿岸用水改良事業。

円筒分水槽建設時は立ち会い警官のもと設置場所を決めるほど公平性を重要視されました。

この事業で円筒分水槽は完成し、上市町内に農業用水を誰の目から見ても

安定的かつ公平に分配できるようになりました。

このような円筒分水槽は富山県内に3ヶ所しかなく、

その迫力や水の流れの美しさから「とやまの名水」「とやまの近代歴史遺産百選」に数えられています。

驚くことに、完成から50年以上経った今でもなんら変わりなくその役目をしっかり果たしているのです。

上市の全ての農家がおいしいお米や野菜をつくれるように。

 

先人の想いは 現在も円筒分水を通して上市の田畑を潤しています。

 

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