「かみいち町民のネタ帳」
Vol.1

あばれ川にダムを


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松岡さんのご自宅のあった松和町は当時は横町と呼ばれ、狭い区域に多くの飲食店や民家が建ち並び、

大変にぎやかで人情あふれるまるで江戸の下町のように活気に溢れた町だったそうです。

そんな松和町の中でも松岡さんは有名人。つり上がった眉毛と恰幅のいい風貌から「ブルさん」と呼ばれていました。

「暴れもん」と恐れられながらも同時に「豪傑」「情に熱くて責任感が強い」「損得抜きで人のために動ける人だった」と、

当時小学生ぐらいだった70代の方が眼を輝かせて語られる「ブルさん」の功績は何と言っても上市川ダムの建設。

「やると言ったことは必ずやり遂げる人だった。」と語られるように、東京に直接交渉に出かけ予算を獲得し、

上市川ダムが建設され、それにより洪水が格段に起こりにくくなったこととともに、

上市の市街地の経済的な活性化も大きかったと言われています。

 

昔話に登場する「治助のまとい」と「荒浪の半てん」を探す中で巡り会うことのできたこの半てん、

その持ち主はまぎれもなくかみいち町民が誇るべき「かみいちもん」でした。

このようにして何十年、何百年と「武勇伝」が語り継がれるうち、

昔話というものが作り上げられていくそのプロセスを目の当たりにしたようなこの取材でした。

 

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